シングル/LGBTの実例
日本人男性カップル、アメリカで体外受精を経て待望の赤ちゃんと共に帰国——同性家庭でも幸せな家族を築ける!
性別は基準でも、障害でもありません。
お互いを理解し合い、愛を育んできた二人の男性が、新しい命の誕生を通して「家族のかたち」を実感しました。
Kさん(34歳・大阪出身/EC関連勤務)とHさん(静岡出身/金融関連勤務)は、旅行をきっかけに出会い、10年以上共に過ごしてきた安定したカップルです。共通の趣味は旅行やキャンプ。東京で暮らしながら、日々の生活を大切にしつつ、時折アウトドアでリフレッシュすることを楽しんでいます。
そんな二人ですが、年月を重ねるうちに「二人だけの日常では少し物足りないかもしれない」と感じるように。「もし二人で子どもを迎えることができたら…」という思いが強まり、体外受精という方法に挑戦する決意をしました。
複数の医療サービスを調べた結果、二人は合法的にサポート体制が整っているアメリカでの体外受精を選択。精液検査を行い、条件に合う卵子を選び、20個の卵子から6個の胚を育てることに成功しました。そのうち、4つが男児、2つが女児と判定され、二人は「男の子」を選びました。
そして2022年9月22日、代理出産を担うサロゲートマザーに胚移植が実施され、15日後には妊娠が確認されました。思いがけないほど順調に進んだことに、二人は喜びと同時に「本当に自分たちが父親になるのか」と戸惑いも隠せませんでした。
そして2023年8月、ついに元気な男の子が誕生。出産の直前、Kさんは「嬉しさと不安で心が押しつぶされそうだった」と振り返ります。
現在、赤ちゃんは1歳を迎えようとしています。オムツ替えや夜中の授乳に追われる日々ですが、それでも二人は「父親であることの喜び」を心から楽しんでいます。
同性カップルでも、努力と勇気があれば、温かく満ち足りた家庭を築くことができる——そんなことを二人の姿が教えてくれます。