36歳のシングルファーザー

1年間以上待ち続けて、2024年1月19日12時にSさんのお子さんは無事に誕生した。2980gの男の子で、その瞬間、命の美しさを感じた。  

お子さんを連れて戻ってきてから1カ月が経ち、ようやくSさんの経験を分かち合うことができた。  おそらく多くの人が、母親の愛情を受けずに生まれてくる子供に本当にいいのかと思うだろう。 しかし、Sさんの考えでは、子供にとって良い家族の雰囲気を作り、正しい教育を受けるように心がければ、片親家庭の子供もとても幸せになることができる。 片親になるという決断は、突然の気まぐれではなく、長く深く考えた末のことだ。  

Sさんは中国出身、ゲイ、36歳。 ゲイである以上、中国で結婚することは不可能だが、周りの友人たちは基本的に結婚して子供を持っているため、子供への期待もあり、もう一方は実家で年老いた両親に迫られているため、卵子提供と代理出産という方法で自分と年老いた二人の願いを叶えるつもりだった。 両親にこの話をしたとき、すぐ受け入れてくれることに驚いた。   

最初は代理出産を探すのに頭を悩ませた。偶然にも、友人が海外で体外受精の仕事をしており、Sさんの話を聞いて積極的にマッチングを手伝ってくれたので、弊社と連絡を取り、ご相談の上で契約を結びた。 

2022年10月、海外に渡り、医師との面談、検査、精子採取など、一連の段取りは驚くほどスムーズだった。 2023年5月、1回目の移植で男性の胚を移植させ、着床も成功し、6週目のエコー検査で胎児心拍も確認された。   

超音波を見るたびに、最初は小さいな胎嚢だったのが、だんだん大きくになってきて、顔や手もできてきて、笑顔でつかまり立ちをするようになり、本当に幸せだ。