夫婦の実例
絶望から希望へ──90年代生まれのPCOS女性、体外受精で人生を逆転
「多嚢性卵巣症候群の私が妊活を始めて約5年、つらくて大変だったことは自分にしか分かりません。でも、ようやく私の小さな宝物が私のもとに来てくれました〜」
1991年生まれの王さんは、大学卒業後IT業界に就職しました。25歳の時に現在のご主人である劉さんと結婚。まだ若かったため、夫婦で話し合い、まずはキャリアを優先することにしました。
28歳の時、仕事も安定してきて、周囲の友人たちが次々に子どもを授かるようになり、夫婦も「そろそろ家族を増やしたい」と思うようになりました。
しかし、1年間の妊活の末、まったく妊娠の兆しがありませんでした。病院で検査した結果、「多嚢性卵巣症候群(PCOS)」と診断されました。王さんはもともと冷え性の体質で、男性ホルモンの過剰分泌により卵胞の成熟が妨げられ、排卵障害と重度の月経不順があることが分かりました。医師からは「妊娠の可能性はあるが、確率は高くない」と伝えられました。
その後の1年間は、医師の指導のもと、薬による体調管理を続けましたが、残念ながら妊娠には至りませんでした。
30歳の時、国内で体外受精(IVF)を受け、移植は成功したものの、最終的には流産してしまいました。
2022年、知人の紹介で「リシェ(Liche)」に出会い、海外での不妊治療を考えるようになりました。いろいろと検討した結果、夫婦は成功率の高いタイでの体外受精を選びました。
タイに渡る前に、王さんは国内で徹底的な検査を受け、その結果をタイの病院へ送りました。医師がそれを基に、王さんに最適な治療プランを提案してくれました。
2022年8月、タイで採卵を行い、28個の卵子が採取されましたが、胚盤胞まで育ったのは3個だけでした。幸いなことに、その3個すべてが遺伝子スクリーニングをクリアしました。
10月には1回目の胚移植が行われましたが、残念ながら失敗に終わりました。その時点で王さんは「もう諦めようか」と思っていたそうです。しかし、私たちの試管顧問(サポートスタッフ)の温かい励ましによって、「もう一度だけ」とチャレンジすることを決意しました。
2ヶ月以上の身体と心の調整を経て、2023年2月、2回目の移植を実施。3月、妊娠が確認されました!
喜びの報告はすぐに私たちにも届き、王さんはこう語ってくれました。
「医師から『胎児は順調に育っています』と言われて、やっと“何の変化もない日々”から抜け出せた気がしました。この瞬間、本当に幸せを感じました!」
妊娠・出産は本当に素晴らしいことです。幸せは時に遅れてやってくるもの。それでも王さんの願いは、ようやく叶いました。
彼女は優しく、そして何よりも勇敢なママです。